国土交通省 第1回DMVの導入・普及に向けた検討会 傍聴録

2月6日 国土交通省で開催された『DMVの導入・普及に向けた検討会』第1回の傍聴に行ってきました。
報道発表資料:第1回 DMVの導入・普及に向けた検討会の開催について
会議資料は今後公開されるそうですが、現時点ではまだです。(議事録と同時?)
メモをアップしておきます。

追記(2013/03/05):国道交通省のページに構成員名簿、議事要旨、配布資料がアップされています。

DMVの導入・普及に向けた検討会について

 

測位衛星とDMVとの関係についていまひとつピンときていなかったのですが、今回のJR北海道の報告を聞いてようやくわかりました。

まずは国交省鉄道局総務課企画室より、検討会の設置趣旨およびDMVの概要について
・DMV Dual Mode Vehicleとは、道路から鉄道への乗り入れを可能とする車両
・鉄道とバスの乗り継ぎが不要。
・道路ではゴムタイヤで走行、線路では鉄道車輪を出して走行
・JR北海道が技術開発中
「非常にドアツードアに近い輸送が可能」鉄道局次長 田端浩委員説明

JR北海道取締役会長 柿沼博彦委員より、DMVの開発と実証の状況説明

(鉄道の採算性)1日500人未満の利用者
鉄道を廃止してバスに転換する→「事業者と地域の対立構図」
インフラ廃止に対することへ、事業者として割り切れない思い
しかしバスも疲弊、バスとの融合をはかりたい
1933年、英での事例から
DMV試験機、(ボンネットバス様の外見)ノーズカバーは車輪隠し
鉄道ほどの効率はないものの、道路を走るより高効率
脱軌道回路→GPS利用で国交省と協議
平成16年完成のDMV901号試験車(工場の人員輸送に使っていた中古マイクロバスを200万円で購入)
【課題】鉄道の位置合わせに関しては、GPSでは誤差がある。準天頂衛星に期待
(運転保安システムとして、鉄道では[1]運行監視システム、[2]踏切制御システム、[3]運転方向制御システム、[4]列車間隔制御システム、および車内信号システムが必要。しかしDMV車両は軽量のため、鉄道用の保安システムを搭載することができない。踏切制御、列車間隔制御にGPSというか電波航法を利用する開発を進めたが、現状ではGPSでは誤差があり実用上の検討には時間が必要、ということ)
道路の位置情報は、GPSで
質問:平成19年、20年の営業運行は観光目的?
→ほとんど観光。指定席300円~500円のため、家族で貸切した例も。九州からも来た人がいた
質問:地域交通としては?
かなりいろいろな人が見に来たので、地域交通としては別のことを考えておかないとパンクしてしまうかも
質問:(関心を持ったのは)鉄道マニア? バスマニア?
ほとんど鉄道マニア。道路から線路に乗ったときの、振動の違いを「鉄道だ!」と楽しんでいるらしい
【課題】
線路幅7cm、タイや23cm 応力が加わる。タイヤへの荷重をかけないような分散が必要
曲線が回れないといけない(後続がついてこないと)、線路にゴムタイヤが回らなくなる
ガイド車輪、道交法ではゴムタイヤどうし1/3以上はみ出してはいけない
FFのマイクロバスではできない。FRのマイクロバスで、針の穴を通すような設計
【資料から:DMVの車両】
・トヨタ「コースター」マイクロバスを改造。日野自動車「レンジャー」の前軸に交換している。新型DMV試作車(DMV923)は定員29名

JR北海道開発DMV試験車両を利用した、各地の鉄道事業者での走行実証について報告
【熊本県 南阿蘇鉄道】
・平成19年から実証走行
・観光、地域輸送両方で実証実験実施
南阿蘇鉄道草村大成委員:中山間地をかかえる過疎地帯→地域交通が大事、行政としてはそう考える。観光面の話は、南阿蘇での24年7月の豪雨災害後、交通機関は防災のかなめ。道路寸断、鉄道は活きていたという事例があった。
新たな一面として、防災

【静岡県富士市 岳南鉄道】
平成19年1月実証運行を実施
富士市 藁科靖委員:やはり観光面での可能性?
水陸両用車、2000円/30分。バス/船運転士交代が発生
公共交通の需要 富士駅-新富士駅の連絡(現状バスのみ)
公共交通の目的を満たせるか

【岐阜県恵那市 明知鉄道】
明知鉄道 毎年7700万円の赤字、恵那市、隣市で赤字補てん、観光も伸び悩み
急勾配の区間があるため、試験走行の上、H22年に実証運行。観光地を巡るルートも設定
試乗はモニター募集 130人に対して1400人以上の応募。5歳~83歳まで
「鉄路では思っていたより乗り心地が悪い」という回答も
「乗り換えの負担が軽い」という期待が最も大
通勤時、乗客の積み残しが発生するのではという懸念
鉄道は鉄道運行士、道路はバス運行士、2名での運行が必要。
人員の確保が必要、事業体制が今後の課題
明知鉄道 勝正憲委員:電子電動閉塞方式(線路に電流)
GPS取り入れ、システムを大幅に変更するのか? なるべくお金をかけないようにしたい

【徳島県 阿佐東線】
地元ではTVなどで反響
「いつ導入されるのか」という声も

【自由討議】
政策研究大学院大学 日比野直彦委員:まだ観光では車利用が多い、鉄道は高齢者が多いが、最近20代が増えているという。観光向けのアトラクション的運行では、そういう層にはまるのか? また補助制度は? 地域の足にどうするのか
意見:鉄道を観光に活用する場合、車両もひとつの魅力
質問:雪、冬季には支障があるのか
JR北海道柿沼委員:現状、鉄道の運行なみに走れる検討。さらっと降った10cm、固まった10cmでも違う。後ろのゴム駆動タイヤが線路に乗って、前後の車輪がガイド、踏切をうまく超えられるか。現状は後ろの車輪の追従性をよくする。踏切に板厚、50cm雪想定で検証してみた
夕張市 高畠信次委員:(夕張市)コンパクトシティ化 南北のJR線路中心に集約していく。JR1列車あたり平均7人しか乗っていない
津軽鉄道 澤田長二郎委員:津軽鉄道もぜひやりたい。雪のない時期に活用(雪の時期はストーブ列車)。観光向け
津軽鉄道は総距離20.7km、勾配少ない、トンネルない、条件がよい。テストに使ってください。とりあえず夏場でも
高知県 金谷正文委員:観光用と受け取るのか、日常の足と考えるのか
運用面でバスとの比較。徳島の実証、高知県とは室戸岬を挟むところに70kmくらいの空白地帯JR北海道 柿沼委員:(各地の実証で出た課題について)すでに課題が解決している面も。
トンネル火災→仕様を鉄道車両レベルに
強風→シミュレーションでは鉄道レベルに検討済み
乗り心地→かなり改善、よくなっている。明知鉄道(貸し出し)車両は初期のもの
(鉄道の)25mごとのレール付き合わせ、年月が経つと隙間が広がる。車輪が50cmと小さいと振動が大きい。突合せを斜交い場にすると乗り心地向上する。
首都大学東京 矢ケ崎紀子委員:試乗したら乗り心地よかった 鉄道「おお鉄道だ」切り替えがフレッシュな体験。バス路線を使った観光番組を見ている(番組名不明)県境を越えるのが大変、など新しい発見がある。
地域鉄道に関する地元の無関心。その市場に任せているとうまくいかない。無関心をクリアする工夫を必要。車両の製造コスト低減の必要
座長 一橋大学大学院 山内弘隆委員:ハード、技術、法的面の課題。明日すぐにはクリアできない
リクルートライフスタイル 横山幸代委員:自動車観光旅行58%、若者だと36%に下がる
温泉、見るだけという観光からもっと新しい試みへ。
旅行の89%は個人手配旅行、団体向けとは違うフレキシブルな取り組み可能?
富裕層向けのプレミアムサービスが可能か。
トヨタ自動車 下村修之委員:トップダウンの試みなので、協力していきたい
日本観光振興協会 見並委員代理 安本達式氏:観光資源への期待

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