国際宇宙ステーションでサンドイッチを落っことしたら5秒ルールは通用するか?

落っこちないでしょ、という突っ込みは置いといて。
れっきしとたNASAの研究、この釣りタイトルに惹かれて読んでしまいました。(via. spacedaily.com) こういうところがうまい。”Rapid Culture-Independent Microbial Analysis Aboard the International Space Station (ISS) Stage Two: Quantifying Three Microbial Biomarkers” というタイトルの論文でPubMedで見つかります。(”カルチャーインディペンデント”とはもしや、国際ルールが5秒ルールなのかそれとも3秒ルールなのかはこの際関係ないし、ということでしょうか)

内容は大変に実用的。有害な細菌類がISSの居住ユニット表面に付着してた場合、そこに食べ物が直に接すると危険です。そこで、ハンディタイプの検出器「LOCAD-PTS」を開発し、カートリッジを交換するだけで15分以内にの細菌性の有毒物質を検出できるようにしたというもの。従来の方法では、小さな寒天パッドを1~2秒、調べる対象に貼って採取し、その後5日間培養して細菌検査をしていたそうです。検出できる物質は

  • エンドトキシン(グラム陰性菌マーカー)
  • グルカン(キノコに含まれる多糖類)
  • リポテイコ酸(連鎖球菌やブドウ球菌など危険なグラム陽性菌のマーカー)

の3種類。聞いているだけでお腹をこわしそうです。

検出器LOCAD-PTSのハードウェア (C)NASA

宇宙飛行士はISSの居住モジュール内をちゃんとモップで拭き掃除しているそうですが、実験では清掃した後の表面から菌を採取しています。拭いた後にも菌が残っていたら危険ということですね。宇宙飛行士の方は、大変厳しい清掃手順を守って日々の清掃にあたっているのですが、残念ながら人のアクセスが多い場所では菌が多かったそう。アメリカモジュール内のワークアウト用バイクのハンドル(交代で皆さん使うわけですし)、ズヴェズダやトランクウィリティー(ノード3)モジュールのフットレストや引き出し、ゴミ箱、衛生ユニット、そしてきぼう(JEM)のエアロックハンドルなども(テストは2007~2009年に行われたのでJEMはまだ新しかったのですが)。グラム陽性菌検出の初テストは、JEMで行ったそうですよ。写真でみると、テストされたのはサニータ・ウィリアムズ宇宙飛行士ですね。

サニータ・ウィリアムズ宇宙飛行士による検出器テスト (C)NASA

開発者はチャールズリバー研究所のノーム・ウェインライト博士。低コスト、培養なしですぐに細菌のコンタミを検出できるのですから、ISSだけでなく地上の医療機関などで応用がきいて実用的ということです。今後は検出対象の拡大にも力を入れるとのこと。

しかし5秒ルールで食べ物は安全か? というテストはMythbustersでもやっていたし、BBCにも最近あったし、どうして向こうの人たちはあんなに5秒ルール検証に熱心なんでしょうか。

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