エドウィン・ハッブルと猫のコペルニクス

 

ハンティントン・ライブラリー収蔵。1953年撮影の天球儀とエドウィン・ハッブル、猫のコペルニクス

 

1年ほど前のことです。ディスカバリーチャンネルの番組「科学は歴史をどう変えてきたか:宇宙」を観ていましたら、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)にその名を残す天文学者エドウィン・ハッブルが紹介されました。天球儀を前にしたハッブル晩年の写真です。しかし……膝の上に天球儀より目をひくものが。ぽっかり浮かぶ目が見えて、明らかに黒猫を抱いています。

「クロネコだっこしてる!」

ハッブルが猫好きだとはついぞ知りませんでした。

探してみると、写真はハッブルの論文や遺筆を収蔵したハンティントンライブラリーに収蔵されているものです。ハンティントン・ライブラリーblogの「ハッブルとコペルニクス」によると猫の名前はニコラス・コペルニクスといい、もちろん天文学者からつけられた名前だそう。記事ではThe part-Persian leviathanということなのでペルシャの血が入っていて、わりとやりたい放題していたようです。

ハッブルは、歳とってから飼いはじめたコペルニクスを奥さんともどもとても可愛がっていたそう。「すべての猫には専用ドアがなくてはならぬ」と主張して専用ドアを用意してやり、パイプクリーナーで遊び(モール状のブラシでじゃらしてやったわけですね)、書き物をしているハッブルの机の上にコペルニクスが長々と寝そべっても「手伝ってくれてるんだよ」と目を細めていたとか。

コペルニクスはわりとワイルドな猫でトカゲやら鳥やらネズミやらをせっせと捕ってはハッブルにプレゼントしていたとか。「天文学者と同じで、夜中のランチが好きなのです」とハッブル夫人グレースさんは書き残しているそうです。お客さんがあまり好きではなかったようで、「マクベス」を読みに訪れたオルダス・ハクスリーが爪の犠牲になったと……大丈夫でしょうか。しかしエドウィン・ハッブルとオルダス・ハクスリーには親交があったのですね。

ハッブルはかなり歳をとってから猫を飼い始め、コペルニクスより先に亡くなっています。窓際の席でずっと帰りを待っていたコペルニクスは、それから9年後のクリスマスイブまで生きていたということです。

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