C型肝炎治療薬「ハーボニー」の偽造品問題は人ごとじゃない

まずはこれまでの経緯から。

厚生労働省発表

『C型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品について』

『C型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品について(第2報)』
ハーボニーのボトルに、同じギリアド・サイエンシズのC型肝炎治療薬ソバルディを詰め込んでいたとの厚労省発表。

『C型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品について(第3報)』
「このため、「ハーボニー配合錠」を譲り受ける際に、外箱(紙箱)
に収められていないボトル容器単体の状態のものは譲り受けないこと。」

『C型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品について(第4報)』
「今回の流通ルートで患者が偽造品を服用したケースはないことが確認されま
した。」安心してちょっと泣きそう。

第4報の素晴らしい補足。

【③ (株)関西メディコから調剤を受けた患者の状況について】
現在「ハーボニー配合錠」を服用中の患者を除き、患者からC型肝炎ウィルスは検出されていないことが確認されました。
※)この患者は服用する前に異状に気付いたため、偽造薬を服用していません。

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今回、偽造品を服用した人なく、自体が偽物撲滅フェーズに入れているのは、本当にこの最初に偽造品を届け出てくれた患者さんのおかげ。正しい感覚で偽物に気づいてくれたおかげで、被害を未然に防いで大勢のC型肝炎患者が救われたはず。勝手に感謝状を贈りたい気持ち。ありがとう、奈良の患者さん。

ハーボニー偽造品の件は、報道で続報が出るたびに夫と2人、ガチガチ爪を噛む勢いでみている。本当に偽物なんか撒いた奴は呪われろ。卸売業者の「偽造品と思わなかった」コメントが本当なら、資格ないから薬屋なんか辞めちまえと思っているのが正直なところだ。

日本にC型肝炎ウイルスの感染者は最大150万人以上いるかもしれないという推計があって、うち最大75万人は感染していることは知っているけれど、治療を受けていない人。夫も昨年までその1人だった。20年以上そうだった。

何年も前から医師にインターフェロン治療を勧められていたのだけれど、2週間の入院が必要なこと、うつ症状の副作用があることから、夫はとても怖がっていた。「2週間も休んで、しかもうつになったら働けなくなる」と何度も言っていた。

C型肝炎は高確率で肝細胞がんになるので、そうなったら働けないどころの騒ぎではない。けれど、まだ進行しているわけではないし、40代で家族を背負っているプレッシャーもある。今どき腕はあってもカメラマンの仕事は少ない。怖くてC型肝炎治療に踏み切れなかった。

だから、入院不要でインターフェロンフリーの経口治療薬は本当に救いだった。助成金の手続きが複雑で嫌気がさしたこともあったけれど、私もなんとか家計を支えられるようになったし「治療しようよ」と背中を押した。

夫が服用したのは12週間服用のハーボニーじゃなくて、24週間服用のブリストル・マイヤーズのダクルインザとスンベプラ。真面目に医師の指示を守り、半年間1滴も酒を飲まず、慢性腎疾患と高血圧の治療を平行して行っているので、腎臓の状態が悪化するリスクを測りつつきっちり24週服用した。

おかげで、20年ごしのC型肝炎ウイルスと昨年末ついにさよならした。当面は血液検査をしつつ、ウイルスが本当にいなくなったかどうかのチェックが続く。もう戻ってこなくていいよ。

夫の感染は、「1992(平成4)年以前に輸血を受けた方」ってやつね。交通事故後の輸血で感染した。C型肝炎患者にはこうした、血液から肝炎ウイルスを検出することができなかった時代に、本人にはどうしようもできないところで輸血で感染した人がたくさんいる。

フィブリノゲン製剤のことを覚えている人もたくさんいるだろう。もちろん、刺青などハイリスク行動の結果で感染した人もいるけれど、だからといって肝炎になると思って入れ墨を彫ったわけではない。高い代償を払って、自分の身体でその結果を引き受けている。

日本にはこうした人がたくさんいて、C型肝炎ウイルスの感染者の多くが40~74歳の中高年だ。治療するならとにかく早い方がいい。

ハーボニーの偽造品は、こうした人の希望を暴力で奪う行為だ。1サイクルきっちり服用しなくてはならないのに、偽物なんかのせいで服薬が中断したら、結果を考えるのも恐ろしい。時間もあまり残されていないかもしれないし、夫の場合は先にインターフェロンフリー療法の経口治療薬で治療したので、後からインターフェロン治療をすることはできないと医師に言われていたのは難しかった

とにかく幸いなことに、今回の偽造品で健康被害はでなかったし、ギリアド・サイエンシズの発表だとハーボニーはこれからブリスター包装になるそうだ。本当に安心。

やっぱりボトルにむき出しで入っている錠剤の形だと、ボトルを横流しすることで偽造品がつけ込むスキができてしまう点がまずい。ブリスター包装ならば、ダクルインザ・スンベプラがそうだけれど、裸の状態で出されたらそれだけでおかしいと気付ける。

夫が聞いてきた話だと、ブリスター包装の医薬品C型肝炎治療薬は調剤薬局にメーカー返品がきくそうだ。流通単位と処方された数が合わなくなることはどうしてもあると思うので、C型肝炎治療薬も正規ルートで返品ができれば、調剤薬局は1錠何万円もする薬の在庫リスクを抱えなくてすむ。

夫と2人「ヤバいよね…」と話したのは、今回の偽造品問題、どこかの段階で正規品ボトルの横流しをした奴がいるのでは、と思わざるをえないところ。どこの段階なのか憶測はしたくないけれど。でも、ブリスター包装ならその問題も解消できる。

とにかく早くこの偽ハーボニー問題が解決して、C型肝炎ウイルス感染者が安心して治療ができますように。

腎臓病のこと

今月7日、夫が心不全で急遽入院となりました。

すでに退院して新しい生活を再構築しているところです。

心不全の原因は高血圧。もともと高血圧は何度も注意を受けていました。倒れた時は最大で収縮期血圧270ミリ水銀柱をつけたとのこと。私も救急隊の方の「230ミリ水銀柱」という言葉を聞いています。

・肥満(BMI29.7)、飲酒、喫煙

・腎臓の状態悪化

・動脈硬化

といった要因が考えられます。

入院中の指導で最も注意されたのが、腎臓の状態と現状保存。血圧は降圧剤処方で下げることができますが、腎臓の状態を現状のまま保つには、本人の生活改善が必要です。

・たんぱく質制限60g/日、塩分制限6g/日

しかしカロリー不足、エネルギー不足にならないよう生活を作っていかねばなりません。

長いこと放置のこのブログですが、健康に関するカテゴリも設けて、生活改善について随時記録していこうと思います。