ロムニー候補の宇宙政策

質問12. 宇宙開発
合衆国は現在、宇宙に関する国家の目標について、活発な議論の最中にあります。21世紀アメリカの宇宙探査と利用のゴールをどうすべきでしょうか。また政府は目標達成のためにどのようなステップを踏むべきでしょうか?

【ロムニー回答】
合衆国宇宙プログラムのミッションは、イノベーションに拍車をかけることで天を探査し、将来世代を刺激し市民と同盟国を守ることです。

  • 宇宙は技術的イノベーションにとって重大です。科学的な訓練をうけ、有能な労働人口を維持したいのであれば、イノベーションと知識の探求を長期にわたってコミットすると示さなくてはなりません。
  • 宇宙は世界経済にとって重大です。今日では農業から航空輸送まで、資源管理から金融まで、宇宙活動の機能なしに考えることはほとんど不可能です。
  • 宇宙は国家の安全にとって重大です。合衆国と同盟国の宇宙活動能力は、軍事と情報機能における戦略的アドバンテージの源泉であり、代わりになるものはありません。
  • 宇宙はアメリカの国際的な地位にとって重大です。宇宙への独立的なアクセス、衛星打ち上げ、市民のための宇宙往復旅行は、アメリカの軍事的・経済的な力を伝えるだけでなく、アメリカの価値とみなされてきました。民間企業の成功は、こうした目標を達成する上で、アメリカの新しいリーダシップの一章を開くものです。

半世紀にわたって、アメリカは宇宙におけるリーダシップを謳歌してきました。しかし現在では産業界と政府関係者の並々ならぬ努力にも関わらず、そのリーダシップは浸食されつつあります。アメリカの宇宙プログラムの現在の目的とゴールを決めるのは難しい状況にあります。明らかで決定的でしっかりしたリーダシップをもってこそ、宇宙は再び技術と商業の原動力となり得るのです。宇宙は アメリカのエンタープライズ精神と商業的競争力を強化し、新たな産業とテクノロジーを興し、安全保障上の利益を保護し、知識を拡大する助けとなり得ます。

NASAの再構築と合衆国のリーダシップの回復、商業宇宙に対する新たな機会の創出は困難なことではありますが、 再び世界が新たなフロンティアに向うよう、我々の願いと能力にふさわしい体制の再構築を立派成し遂げるよう、主導いたします。すべてのステークホルダー……NASAから民間組織、すべての国家安全組織、すべての先駆的な大学、そして商業企業にとって、ゴールを設定し、ミッションを明確にし、その経路を明らかにするようにいたします。

NASAについて:強力かつサクセスフルなNASAはこれ以上の資金調達を要求しませんし、優先順位をはっきりさせる必要があります。NASAが実用的で持続的なミッションを行うことを確実にします。実利と、刺激的かつ画期的な探査計画を伴った最優先サイエンスのバランスが取れるようになるでしょう。

国際協調について:リーダーシップのある部分は、国際社会における同盟国との活動によって得られるものでもあります。国家の宇宙活動の目標を明確にし、アメリカと友好国、同盟国との協働によって互恵的ゴールを達成するようにいたします。

安全保障の強化について:宇宙を基盤とした情報能力は、合衆国の安全保障コミュニティの中枢神経です。アメリカが強い国であり続けるのなら、宇宙安全保障プログラムは持続的かつ強力であり続けなくてはなりません。堅牢な国家安全宇宙プログラムを維持し、宇宙資産の弾力性を守り、増大させる能力の発展を主導します。また、合衆国と同盟国の宇宙活動能力を損傷したり破壊するような敵対的探究を阻止する能力の発展を主導します。

産業の活性化について:強力な航空宇宙産業は、競争的かつ海外メーカーとのビジネスに打ち勝たなくてはなりません。合衆国宇宙製品の海外販売において貿易の規制が適切になるよう緩和し、新たな市場を拡大するよう努めます。

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オバマ候補の宇宙政策

米http://Sciencedebate.org がオバマ、ロムニー両候補の陣営に、科学技術政策に関する質問を送って、公式回答を比較。 14問中の12番は宇宙政策に関する項目です。できるだけニュアンス落としたくないので訳してみました。
※Twitterに連続投稿したものをまとめて読みやすくしたものです。

質問12. 宇宙開発
合衆国は現在、宇宙に関する国家の目標について、活発な議論の最中にあります。21世紀アメリカの宇宙探査と利用のゴールをどうすべきでしょうか。また政府は目標達成のためにどのようなステップを踏むべきでしょうか?

【オバマ回答】
幸運なことに、我々は地球を越え、祖先たちには想像するよりなかったフロンティアに到達し、探検しうる社会の一員です。私は、科学技術におけるクリティカルな投資を保護する、NASAの持続的な探査とイノベーションのプログラムの基礎となる野心的で新しい指導をしてきました。

宇宙における国際協調の申し子であるISSの寿命を延長し、米国宇宙産業の成長をサポートし、我々の重要課題である科学的課題に挑戦してきました。かつ、堅牢な有人宇宙探査、サイエンス、航空学国家へのコミットメントを続けてきました。

宇宙飛行技術の進歩の研究への投資から、宇宙と科学の成果に向けた教育システムへの関与が拡大し、アメリカの次世代宇宙飛行の基盤強化に関わってきました。宇宙からの地球観測能力において、我々を凌駕する国家はありません。ロボット宇宙探査の分野でも我々に匹敵する者はいません。これを維持するつもりです。

2年前、これまで到達したよりもさらに遠く、2025年までに小惑星帯へ、2030年代までには火星へ人類を送る、という目標を立てました。2020年までは、あるいはもっと宇宙ステーションを運用します。

2014年に予定されている有人深宇宙船オリオンの最初のテスト飛行では、40年前に我々の宇宙飛行士が月から帰還したこれまでの宇宙機が人類のために目指したよりも、さらに遠くの宇宙を目指すことでしょう。これこそが進歩です。

先日、NASAのキュリオシティ探査機が火星に着陸したことは、我々の国家の偉大なリーダーシップ達成の瞬間ですし、科学、航空学、有人宇宙技術におけるNASAのプログラムが強力であり続けている証です。また、2.5兆ドルの投資は火星に費やされたのではなく、この地球上で、少なくとも31の州、7000以上の雇用をサポートするために使われたのだ、ということも心に留めるべき重要な点です。

現政権は、科学と技術、工学と多くの教育を改善することに大きく焦点をあててきました。こうしたことは、国中の子どもたちを鼓舞することでもあります。子どもたちは両親に、火星探査に参加したい、火星に降り立つ最初の一人になりたい、とさえ話します。これこそが鼓舞、ということです。

こうしたエキサイティングな活動は、我々を重要な新しい発見へ導き、これまでにない新たな地へ連れて行ってくれるでしょう。